【注文住宅と建売住宅】それぞれのメリット・デメリット

公開日2022/04/06
最終更新日2024/02/13

一戸建てを購入するときに悩むのが、注文住宅にするか、それとも建売住宅にするかです。双方ともにメリット・デメリットがあるため、それらを把握しなければ正しい選択はできません。そこで今回は、注文住宅と建売住宅のプラス面とマイナス面に徹底的に迫ります。住宅購入を考えている方は、ぜひじっくり読んでみてください。

注文住宅を建てるメリット・デメリット

注文住宅とは、業者側に依頼し購入者の希望通りの仕様で建てる住宅のことです。ここでは、その注文住宅のメリットとデメリットを明らかにします。

メリット

最大のメリットと言えるのが、自分の希望通りにできることです。建物の構造はもちろんですが、間取りや設備、そして内装といったところまで自分の好み通りに仕上げられます。したがって「こんな住宅にしたい」「あんな家に住みたい」といった、具体的なイメージがある方に最適です。

さらに注文してから作るため、着工前から竣工までの過程を詳細にチェックできます。自分で現場を見に行き、どのように作られているかも確認できるので、業者側の手抜きも発生しにくいです。

他にも好きなエリアに土地を購入し家を建てられたり、土地の形状に合わせた効率的な住宅が建てられたりなどのメリットも見逃せません。

デメリット

次に紹介する建売住宅と比較して時間がかかります。設計や見積もりの段階で、何度も業者側と話し合いを重ねなければならないことも考えられます。希望があるからこその注文住宅なので、業者側に依頼したいことはたくさんあるでしょう。しかし、予算との兼ね合いもあり、必ずしもすべて実現できるわけではありません。だからどうしても時間がかかるのです。

またコスト的な問題も発生しやすいのが注文住宅です。工事や設計の変更などで追加費用が発生することもあり、予算オーバーになることも少なくありません。土地と建物を別々に購入することもあり、結果として総コストが割高になりがちです。

また自由度が高いと思われがちですが、規格型住宅やローコスト住宅を選択すると思っているほど仕様や設備の選択ができません。注文住宅のメリットが得られない場合もあることは理解しておくべきです。

そしてコストの支払条件が業者によって異なることもあり、資金計画を建てるのが難しいこともあります。事前に支払条件(支払期限など)の確認をすることもおすすめします。

建売住宅を建てるメリット・デメリット

建売住宅とは、土地と建物がセットになって売られている新築一戸建てのことを指します。ここでは、そんな建売住宅のメリット・デメリットに迫ります。

メリット

購入手続きが楽である点は見逃せません。業者のプランで建てられており、土地とセットで売られているので、売買契約時に手付金を支払い、あとは住宅ローンで対応することも可能です。マンションや中古住宅購入と同じようなもの、と言えば理解しやすいでしょう。

さらに時間的にスムーズに購入まで話が進めやすいところも見逃せません。仕事が忙しい方でも、打ち合わせにかける時間が少ないため問題ありません。土地および建物のトータルの価格が示されるので、その金額に納得するかなどを判断すればよいだけです。

また複数の住宅が売りに出されている場合は、敷地の境界線が明確にされていることが多いです。隣家とのトラブルが生じる可能性が低いところもメリットに入れても良いかも知れません。

デメリット

自分通りの仕様でないところが最大のデメリットです。間取りや設備が希望と大きく異なることも少なくありません。購入した時は良いものの、住み始めると不満が出て着やすいのも建売住宅の特徴の一つです。

また似たような使用や間取りの家が並んでいることもあり、個性を演出できません。そして完成済みの家を購入することになるため、施工中の様子を確認できません。手抜き工事が行われていないかなど、確認のしようもないのです。

結局、注文住宅と建売住宅どちらがおすすめ?

人それぞれです。建築前に手間を掛けられる方は注文受託が良いですし、安さに重点を置くのであれば建売住宅の購入を検討すべきです。紹介したメリット・デメリットを確認した上で、どちらのほうが自身に適しているかを考え抜いたあとで決めることをおすすめします。

ちなみに二世帯住宅に関しては建売で対応されていることはほとんどないため、自動的に注文住宅を選ぶことになります。

 

注文住宅と建売住宅のそれぞれのメリット・デメリットを紹介しました。どちらにも良い面と悪い面があり、どちらのほうが良いかはハッキリとは言えません。しかし外観や間取り・設備などの仕様へのこだわりや希望のエリア、人それぞれの予算等を加味することで、自分自身でなんとなくでもどちらのほうが良いかは見えてくるでしょう。

どうしても分からない場合は、ハウスメーカーなどに納得するまで相談してみることをおすすめします。複数のメーカーに相談しても構いません。高い買い物なので、慎重になることが必要不可欠です。思いつきで判断するのではなく、自分が住むことをイメージしてどちらにするか判断すると、結果としてその買い物は大成功になるはずです。