注文住宅と建売住宅はどちらが安い?費用の内訳も合わせて解説

公開日2023/06/15
最終更新日2024/02/13
比較

マイホームを購入する場合、注文住宅と建売住宅のどちらにするのかを選ぶ必要がありますが、どちらの方が安いのでしょうか。住宅は安い買い物ではないですし、安さの違いは気になりますよね。本記事では、注文住宅と建売住宅では、どちらの方が安いのか詳しく説明しています。費用の内訳も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

建売住宅の方が安い

結論から書くと、どの地域だとしても新築の住宅を購入する場合、注文住宅よりも建売住宅の方が安いです。建売住宅の方が安い理由は複数ありますが、一言でまとめるなら1棟の住宅を建てるのにかかるコストが違うからです。

安いと聞くと「質の悪い素材を使っているのでは?」などと不安になる方がいますが、安くするためにあえて質の悪い素材を使用することはありません。マイホームを購入する資金があまりなく、戸建ての新築を安く購入したい方は、建売住宅を中心に探してみましょう。

なぜ建売住宅の方が安くなるのかについては、次の章で具体的に解説しています。より詳しく安さの秘訣を知りたい方は、ぜひそちらも合わせて参考にしてください。

建売住宅の方が安くなるのはなぜ?

注文住宅を選ぶよりも建売住宅を選んだ方が費用を安く抑えられるのには、いくつかの理由があります。そこで、ここでは建売住宅の方が安くなる理由について詳しく紹介していきます。

なお、安さの理由は住宅を建てるのにかかるコストに違いがあるからであり、建材などが安物に変えられているわけではありません。

宣伝に費用が掛からないから

建売住宅の場合、注文住宅と違って、デルハウスや住宅展示場を作る必要がありません。なぜかというと、建売住宅は既に完成している物件を販売する形式のため、購入後に引き渡す住宅を見学してもらえばよいからです。

モデルハウスや住宅展示場は、1軒の家を建てるために都度作成する物ではありませんが、住宅の建築には膨大な費用がかかります。こういった宣伝費の大きな違いからも、販売価格に差が生まれています。

設計費用がかからないから

安い理由としては、注文住宅とは違い、間取りが決まっている分、設計に手間やコストがかからないことも挙げられます。注文住宅の場合は、家を建てる前に1軒ごとに間取りや設備を細かく打ち合わせて決定します。

それに比べて建売住宅は、最初から全てが決められており、間取りなどは使いまわされるケースが多いです。都度間取りの設計を行わなくて済む分、人件費がかからず、結果として建売住宅の方が安くなっています。

土地を安く仕入れられる

注文住宅の場合、住宅を注文する方が自分たちで土地を決めて購入する必要があります。建売住宅の場合は、住宅を販売するハウスメーカーが土地を購入します。

個人で土地を購入する場合は、自分たちの使う分しか購入することが出来ませんが、ハウスメーカーは複数の建売住宅をまとめて販売する分、土地もまとめて購入できます。

土地をまとめて購入できることによって、土地の購入費用を個人で購入する際よりも節約することができ、建売住宅の販売価格も抑えることが出来ているのです。

あらかじめ工期や人件費を抑えられる設計になっているから

建売住宅は注文住宅とは違い、特殊な間取りが採用されることはほとんどありません。これには簡単に建てられる設計にすることで、工期や人件費を抑える意図があります。徹底的にコストダウンを図る設計によって、注文住宅よりも1棟の住宅を建てるのにかかる時間とコストを抑えることができています。

資材のコストが抑えられる

建売住宅の安さの秘訣としては、資材のコストが抑えられることも挙げられます。建売住宅の場合、まとめて複数の住宅を一度に建てるため、ある程度資材をまとめて購入できます。

資材をまとめて購入することで、少量ずつ購入するよりも資材のコストをカットすることができ、結果として販売時の価格が抑えられるのです。

注文住宅と建売住宅の費用内訳

最後に、注文住宅と建売住宅それぞれの費用の内訳を詳しく紹介します。それぞれの費用の内訳を把握したうえで、どちらにするのかを選びたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

注文住宅の内訳

注文住宅を選ぶ場合の費用の内訳は、本体工事費用、付帯工事費用、登記費用、住宅ローンに関する費用、保険料、各種税金、各種手数料です。注文住宅の場合は、1から住宅を造ってもらう必要があるため、工事費用が掛かります。

本体工事費用とは、建物の工事にかかる費用のことです。また、付帯工事費用とは、家を建てる前の地盤調査や建物周辺の工事にかかる費用のことです。

建売住宅の内訳

建売住宅を選ぶ場合の費用の内訳は、登記費用、住宅ローンの費用、各種税金などです。注文住宅とは違い、ゼロから住宅を造ってもらう必要がないため、工事費用がかかりません。住宅ローンの手数料や各種税金などは、注文住宅同様にかかってきます。

まとめ

本記事では、マイホームを購入するなら注文住宅と建売住宅どちらの方が安いのかについて紹介しました。注文住宅を選ぶよりも完成している建売住宅の方が安く購入することができます。

また、建売住宅は完成から1年間買い手が見つからないと新築ではなく未入居物件になってしまうため、販売後時間が経過するごとに値段がどんどん安くなっていきます。もしもできるだけ安く物件を購入したいのであれば、すぐに飛びつくのではなく、安くなるのを待ってから購入してみても良いかもしれません。