注文住宅にインナーバルコニーを設置するメリット・デメリット!

公開日2023/03/15
最終更新日2024/02/13

注文住宅を考える時、広くて外とのつながりが持てるスペースがほしいと思ったことはありませんか。今回紹介するインナーバルコニーは、限られたスペースの中に作る外とのつながりを実現できるアイデアです。コスト面ではデメリットもあります。インナーバルコニーを作る上で、気を付けておきたい点と合わせて知っておきましょう。

そもそも「インナーバルコニー」とは?

インナーバルコニーとは、住宅の2階以上に作られる、屋根のあるバルコニーのことです。外観を見て、ベランダのような外への出っ張りがなく、建物の箱の中にバルコニーがあることが最大の特徴。

天気に関係なく、外とのつながりを持てるスペースなので、非日常を味わえる空間として、注文住宅に設置することを考える人が増えています。

注文住宅にインナーバルコニーを設置するメリット

注文住宅にインナーバルコニーを設置するメリットは、開放感や天候に左右されない点です。毎日の暮らしをちょっとよくする事ができるのが、インナーバルコニーが持つ役割。非日常を日常に取り入れることで、毎日の暮らしを彩ります。

開放感が得られる

インナーバルコニーは、開放感をもたらしてくれます。住宅の中に、外とつながるスペースがあると、ちょっとした時に外の空気を吸うことができるためおすすめです。朝日を浴びることや、気持ちのよいそよ風に触れるなど、自然を感じられます。

気分転換や、自然を感じられる場所があると、開放感を感じやすくなります。インナーバルコニーは、このように開放感が得られるのです。

天候に左右されないバルコニー

天候に左右されないところもメリットです。インナーバルコニーは通常のバルコニーのように出っ張っているわけではありません。屋根がついており、前方以外は住宅の壁に囲まれていることが多いため、雨や風をしのぐことができます。

本来であれば、天候や季節によってバルコニーに出られない期間もありますが、インナーバルコニーは天候の影響を受けません。一年中、好きな時間にバルコニーに出られます。

趣味や独自の空間が作れる

インナーバルコニーは、趣味や自分だけの空間が作れます。ガーデニングや子どもの遊び場など、室内では難しい趣味や家族の時間を作る場所として使うのもおすすめです。

毎朝、コーヒーブレイクをする場所など、毎日使える空間にもなるので、その人や家族だけの特別な空間を作ることができます。

注文住宅にインナーバルコニーを設置するデメリット

注文住宅にインナーバルコニーを設置するデメリットを紹介します。デメリットとしては、金銭面や採光があがりました。住宅を作る上で、予算や日当たりはとくに重視したいポイントです。どのように響いてくるのでしょうか。

何かとお金がかかる

インナーバルコニーは何かとお金がかかります。インナーバルコニーは床面積に含まれるので、建物を立てたときの固定資産税の対象となります。

また、インナーバルコニーは柱や屋根、技術が必要な分、建築時の費用も上乗せです。リクエストした際は、必ず見積もりでコストを確認しましょう。予算オーバーになっているかもしれません。

部屋に日光が入りにくい

インナーバルコニーを作ると、部屋に日光が入りにくくなります。インナーバルコニーは、部屋と外との間の通路のようなものです。そのため外と部屋の窓に距離ができます。

日光は、外と窓の距離が近いほうが差し込む量が多く部屋が明るくなります。部屋を日光で明るくしたいと考えている人は、明るさの違いを知っておきましょう。

部屋が狭く感じる

インナーバルコニーを作ると、部屋が狭く感じる場合があります。建物を建てる箱の中にバルコニーを設置しているので、リビングの一部を外に出している感覚です。そのため、12帖あったはずのLDKが10帖になることもありえない話ではありません。

部屋が狭くなれば、その分窮屈さを感じることが増えてしまうので、広さ重視の人は注意しましょう。

インナーバルコニーをつくる際に注意するべきポイント

インナーバルコニーを作る際に注意すべきポイントは3つあります。どれも、生活する事を考えたときに出てくるポイントです。これらを押さえて、設計・設置しましょう。

目的はひとつにしぼる

インナーバルコニーを作るときは、目的を絞っておくとよいです。ベストはひとつに絞ること。ガーデニングスペースや子どもの遊び場、毎朝のカフェスペースなどを決めておくと、家具の配置もスムーズです。

プライバシーを確保する

プライバシーの確保は忘れてはいけません。2階以上に設置するバルコニーであるとはいえ、高層マンションが立ち並ぶことが当たり前の今は、外から見られる可能性を常に考える必要があります。

景観や開放感を重視して、柵を低くすることも方法のひとつです。とはいえ、自分たちだけの空間にするためにも、プライバシーの確保はしておきましょう。

収納スペースを設ける

インナーバルコニーに設置する家具の、収納スペースを設けておきましょう。天候に左右されないバルコニーですが、台風や嵐などの災害には勝てません。外においておる家具を室内に入れるのは手間も力も必要なので、インナーバルコニーに収納スペースを設けておくことで簡略化できます。

まとめ

注文住宅にインナーバルコニーを設置するメリット・デメリットについてお伝えしました。インナーバルコニーは、2階以上に付けられる、建物の出っ張りがない、バルコニーのことを指します。

開放感や天候に左右されないメリットを持ちつつも、設置費用が高く付くことや、光が入りにくい暗い室内になってしまうことがデメリットとしてあがりました。

注意点では、インナーバルコニーを使う目的をはっきりさせること、プライバシーの確保など、暮らしていく上で確かめておきたいことが出てきました。見た目や金銭面だけでなく、暮らしたときのイメージも膨らませて、設置しましょう。