注文住宅にインナーガレージを設置するメリット・デメリットとは?

公開日2023/01/15
最終更新日2024/02/13

注文住宅では、インナーガレージを検討する人もいるでしょう。インナーガレージは、車を室内に駐車できるので、防犯面でも安心です。また車をよい状態で保つためにも役立つといえます。この記事では、注文住宅にインナーガレージを設置するメリットとデメリットをまとめておきます。

そもそも「インナーガレージ」とは?

「インナーガレージ」は、室内にある駐車場をイメージすると分かりやすいです。駐車場を建物内部に設けます。住まいの入り口にシャッターのあるスペースがある住宅は、インナーガレージのある住宅といえるでしょう。シャッターを開けると車が停まっています。

注文住宅にインナーガレージを設置するメリット

次に、注文住宅にインナーガレージを設置するメリットをまとめておきます。

愛車を綺麗な状態で保てる

大切な愛車をできるだけよい状態で保持したいなら、インナーガレージは最適です。車を汚れないようにするメリットがあります。外に車を置いていると、雨で汚れたり、風でモノが飛んできて傷ついたり、紫外線で焼けてしまったりします。また、不審者にいたずらされてしまう可能性もあるでしょう。高級車に乗っている場合、いたずらされてしまうリスクも高いです。このようなことを防ぐのにインナーガレージはおすすめです。

小さなお子さんや年配の方がいても安心

雨が降っているとき、小さなお子さんや年配の方は、車の出入りが大変になります。車に乗る前に濡れてしまったり、降りる際に濡れてしまったりすることがあるでしょう。荷物が多いと、荷物も濡れてしまいます。インナーガレージは室内に車を停めることができるので、雨に濡れる心配もありません。雨で滑って転倒する可能性なども考えると、小さなお子さんがいるご家庭や、ご年配のご家族がいるご家庭は、インナーガレージだと安心でしょう。

趣味のスペースにできる

インナーガレージがあることで、車のメンテナンスも楽しく行えるでしょう。趣味のスペースとして車いじりの場所に使う方も多いです。また、バイクも保有している場合は、バイクのメンテナンスも行えます。シャッターを閉めれば外から見えないプライベートな空間になるので、子どもを遊ばせることもできるでしょう。DIYを行う際に使ったり、友だちと集まる場所にも使ったりもできます。

メンテナンス道具の保管場所に

車をメンテナンスする際は、さまざまな道具が必要です。インナーガレージの場合は、それらを置く物置のスペースとしても使えます。

注文住宅にインナーガレージを設置するデメリット

次に、注文住宅にインナーガレージを設置するデメリットをまとめておきます。

住まいのスペースが狭くなってしまう

住宅の1階に設置されるインナーガレージは、間取りを工夫しなければ居住スペースを狭くしてしまう可能性があります。設計の際に、ほかの部屋のスペースが充分取れているのか確認しなければいけません。車1台駐車する場合、だいたい4~6坪の広さは必要です。土地の面積や建物によっては、1階は玄関とガレージのみにして、2階にリビングや各部屋というような構造にする場合もあるでしょう。

エンジン音やシャッター音が気になる

室内にある駐車場なので、車のエンジン音やガレージのシャッターの音が各部屋に聞こえてしまう可能性があります。早朝や深夜に帰宅したり、出かけることが多かったりする場合は、寝室とガレージの距離はできるだけ離しましょう。シャッターを開ける際の音が小さいものを選ぶようにしましょう。

死角になりやすい

インナーガレージがあると、外から内部をのぞきにくくなるので防犯面は高くなるといえます。しかし、死角になる可能性もあり、防犯性を高めるために防犯カメラの設置が必要な場合もあります。

建築コストがかかる

ビルトインガレージの設置では、耐震性能を高める工事や、シャッターを設置する工事など、さまざまな工事をしなければいけません。これにより費用が割高になってしまう傾向があります。

排気ガスや湿気がこもる問題も

インナーガレージがある場合、湿気や排気ガスがこもりやすくなってしまいます。ガレージ内の空気をよくするためにも、定期的に空気の入れ替えをして換気設備を設置しましょう。

インナーガレージ設計時の注意点

インナーガレージ設計時は、騒音や排気ガスの対策と、ガレージ内が暗くならないように照明の設置などを考えなければいけません。また、ガレージは一度造ると広さを変えることができないので、車の買い替えや追加購入に関しても考慮しておく必要があります。

まとめ

注文住宅でインナーガレージを設けるメリットやデメリット、インナーガレージの注意点などをお伝えしました。インナーガレージを設けたい場合は、インナーガレージの施工事例が多い会社に相談するようにしてください。「」インナーガレージを設置したけれど使いにくい…」ということがないように、部屋の間取りもよく考えなければいけません。より暮らしやすい住まいにするために、インナーガレージのある住まいに住んでいる方の声も参考にしてみましょう。