平屋の注文住宅の魅力とは?建てる際の注意点についても解説!

公開日2023/02/15
最終更新日2024/02/13

平屋は、ここ数年人気が上昇している住宅スタイルです。シニア世代だけでなく、子育て世代にも人気の平屋ですが、世代を問わず選ばれている魅力は何でしょうか。平屋のメリット・デメリットから、どんな人におすすめなのかをお伝えします。また、注文住宅として平屋を建てる際の注意点も確認しておきましょう。

平屋の注文住宅を建てるメリット

平屋の注文住宅を建てるメリットとしては、生活の導線や世代に合った暮らし方ができる点があげられています。子どもがいる家庭にも利点があり、若い世代でも希望しやすい住宅の形だといえるでしょう。

生活の動線に無駄がない

平屋では、生活動線の無駄が少ないです。生活動線とは、日常生活で家を移動するときに通るルートのことを指します。一般的な2~3階建ての住宅は、階段の昇降があるのに対し、平屋ではフロアの移動がありません。洗濯や掃除などの家事は、とくに移動する距離が多いです。結果、生活動線を少なくでき、無駄が減らせる平屋は、暮らしやすいと多くの人から支持されています。

広い空間や窓が作れる

平屋は、広い空間や窓を作ることができます。これは、2階がない分、住宅の上にかかる重さが少なくできるためです。つまり、2階部分を背負わなくてもよいため、建物が安定しているということ。背負わなければ自由な体制で過ごせる私たちと同じで、広々とした空間や大きな窓など、空間をカスタマイズする自由度を高くできるのです。

小さな子どもがいても安心

平屋は、小さな子どもがいても安心です。年齢が小さいほど気になるのが、足音です。マンションに住むと、防音マットを敷くことが暗黙の了解となり、自由に遊ばせてあげられません。かけまわる子どもに毎回注意していては、子どももきゅうくつに感じます。平屋であれば、下の階に足音が響くことがありません。足音を気にせず過ごせるので、子どもも自由に家の中をかけまわれます。

バリアフリーが実現できる

平屋では、バリアフリーのフラットな住宅を実現できます。車いすや杖を使う生活でネックになるのが段差です。階段があれば当然、上の階に行くことができません。行きたいところへ不自由なく行ける、ワンフロア完結型の住まいが作れるのは、平屋の特徴です。

平屋の注文住宅を建てるデメリット

平屋のデメリットとしては、土地の広さや防犯面、採光についてあげられました。しかし、住宅を立てるときも、暮らすときも、デメリットとして把握しておきたい点があります。詳しく見ていきましょう。

広い土地が必要

平屋には、広い土地が必要です。建物を立てるとき、必ずしもすべての広さが使えるとは限りません。建ぺい率という数字か存在し、土地に対して建物を建てられる割合が決まっているからです。ワンフロアしかない平屋では、部屋の広さと土地の広さが比例します。そのため、広い平屋には広い土地が必要なのです。

プライバシーや防犯に弱い

平屋は、1階建て戸建てになるので、プライバシーや防犯面は弱いです。面している道路や建物からのぞきやすいことや空き巣などの犯罪被害に遭いやすいことが考えられます。マンションが多い地域では、低い建物がかえって目立ってしまう場合もあるので、目を付けられやすいです。生活するなかでの注意や対策も考える必要があります。

日差しが入りにくい

平屋では、日差しが入りにくいこともデメリットです。防犯面とつながるのですが、プライバシーや防犯のために塀や柵を高く建てると、その分日差しをさえぎることになります。周辺の建物の影になることもあるので、家の中が暗い場合があるでしょう。

平屋の注文住宅はどんな人におすすめ?

平屋の注文住宅は、ひとり暮らしやバリアフリー、空間を大切にしたい人に向いています。外装も内装も自由に設計することができるので暮らし方の選択肢が多いのが特徴です。それぞれ見ていきましょう。

ひとりで戸建てに住みたい人

ひとりで戸建てに住みたい人は、平屋がおすすめです。一人暮らしであれば、マンションでも成り立つように、広さは充分確保できます。導線や家の管理がしやすいのに加えて、上下階の騒音が気になることもありません。そのため、快適に暮らせます。

車いすや杖を使う家族がいる人

家族に車いすや杖を使う人がいる場合にもおすすめです。平屋のメリットの中に、バリアフリーが実現しやすいことがあります。フルフラットなフロアで移動もしやすく、転倒の心配も減らせるため、家族全員が暮らしやすい住宅です。

空間の広さを大切にしたい人

空間の広さを大切にしたい人もおすすめです。平屋は上層階を作らない分、広々とした空間や間取りを作ることができます。家族の顔が見えるリビング、のびのびとくつろげる空間が欲しい人は、平屋を検討するのもよいでしょう。

平屋の注文住宅を建てる際の注意点

平屋は、メリットが多く魅力的ではありますが、建てる際の注意点があります。よい点に隠れて見逃しがちなので、しっかり把握しておきましょう。注意点は、土地と防犯面の2点です。

平屋でも充分な広さが確保できる土地選び

平屋は、2階以上がないため、土地の広さがおおよその住宅の広さになります。都会などでは、予算の都合で充分な広さの土地を用意できないことがあるので、注意が必要です。考えている住宅の構想と土地の広さが見合っているかを確認しましょう。業者に相談するのも方法のひとつです。

プライバシーや防犯面を確認

平屋で暮らすと出てくるのが、プライバシーや防犯面です。空間重視でプライバシーがない間取りや外から家の中が見やすい家では、安心して過ごせません。パーソナルな空間が取れているか、外から見られない工夫がされているか、は必ず確認しましょう。

まとめ

今回は、平屋の注文住宅の魅力と、建てる際の注意点についてお伝えしました。生活動線や広い空間の確保、子どもから高齢者まで暮らしやすい家、などたくさんのメリットがあります。平屋をおすすめできる人の幅も広く、平屋の魅力がわかりました。一方で、土地や防犯面がデメリットとしてあがっています。くつろげて、安心できる家にするために、注意点にも忘れずに目を向けて家を建てましょう。