注文住宅の内装コーディネートが難航しがちな理由とは?決め方の手順を知ろう!

公開日2023/04/15
最終更新日2024/02/13

注文住宅の内装コーディネートは、難航しやすいです。その理由は、デザイン面と家族面のそれぞれにありました。とくに、デザインの多さは明らかです。系統だけでも迷います。内装を決める手順も知り、失敗せず納得の行く内装を作りましょう。完成してから後悔しないよう、作るうえで押さえておきたい注意点もお伝えしています。

注文住宅の内装コーディネートが難航しがちな理由

内装コーディネートが難航する理由は多岐にわたりますが、とくに多く聞かれる3点をまとめました。デザインや、コンセントと家具、家族との問題が大きく関係します。それぞれ詳しく見ていきましょう。

デザインが多すぎる

デザインが多すぎることは、内装コーディネートが難航する理由のひとつです。選択肢は、少なくても窮屈に感じますが、多すぎても迷う原因になります。

ベーシックなものから、オリジナリティあふれるデザインまで選べることが、注文者の頭を悩ませているのです。色や雰囲気でしぼって内装業者を探すのも方法です。

コンセントの数と家具の相性

コンセントの数と家具との相性は確認しておきたい事項です。使いたい家電や置きたい家具と、生活動線を考えて内装を決める時に必ずといっていいほどつまずきます。もうひとつあれば使いやすいのに、という後悔も多いです。

持っている家具と好みのデザインの相性も確認が必須。空間のデザインだけでなく、生活している自分を想像して、暮らしやすい部屋にしましょう。

家族との意見割れ

家族との意見の違いも難航する理由です。注文住宅を立てる場合の多くは家族で住む人が多く、人の数だけ意見があります。男女でも、大人と子どもでも、好みや希望が違います。意見がまとまるまでに時間がかかり、難航してしまうのです。

注文住宅で選べる内装デザインの種類

注文住宅で選べる内装のデザインは多いですが、そのなかで基本となっている4つを紹介します。ひとつでもまとまった空間になりますが、組み合わせても自分だけの家を作れるので参考にしてみてください。

モダン系

モダン系とは、白で統一された内装のことを言います。清潔感や明るさ、清楚な雰囲気を感じ取れるモダン系は、女性の支持も多く人気の内装です。シンプルでもあるため、カラフルな家具の配置や模様替えにも対応しやすい特徴があります。内装よりも家具で空間をデザインしたいと考えている人におすすめの種類です。

外国系

外国系とは、北欧やアメリカなど諸外国の雰囲気を感じられる内装のことです。白やくすみカラーの壁と、窓枠や仕切りを黒などではっきりと見せる組み合わせが印象的なデザインになります。暖炉を組み込むことで、温かみのある空間に仕上げることもでき、幅広く空間のデザインが可能です。

ナチュラル

ナチュラルは、ウッド調が基本となった温かみを感じられるデザインです。ベージュからライトブラウンで明るさもあるため、家具のカラーとしてもベーシックになっています。家ならではの落ち着く空間ややわらかな空間を演出できるのが特徴です。

シック

シックは、ダークカラーやモノトーンで統一された、高級感のある内装です。タワーマンションや一人暮らしの部屋に使われることが多く、男性からの人気もあります。落ち着いたカラーで作られる部屋は、都会の喧騒から離れてゆっくりできる空間を作りたい人におすすめです。

注文住宅の内装の決め方の手順

注文住宅の内装を決めるときは、大きな部分から決めていきましょう。ざっくりと分類すると、手順は4つです。簡潔に説明します。

1.デザインの系統を決める

はじめに、デザインの系統を決めましょう。家全体でも、部屋ごとでもかまいません。どのような空間や過ごし方がしたいのか、を想像しながら決めます。デザインを細かく決めるのが難しい人は、モダン、外国系、ナチュラル、シックのように雰囲気だけでも決めましょう。この後をスムーズに進められます。

2.まずは床と天井から

系統が決まったら、床や天井を決めましょう。床や天井は、色や模様次第で印象をガラリ変えます

外国系であれば、柄を取り入れることもよいでしょう。ナチュラルでは、木目をどのように入れるかにこだわってもよいかもしれません。ふと視界に入る床や天井を最初に決めて、装備を決めることが成功の秘訣です。

3.キッチンやドア

キッチンやドアも決めておきたいデザインのひとつです。リビングやダイニングの要となるキッチンは、個性が出やすい場所

ドアも、壁と一体化させるか、目立たせるかで悩みます。とくに目立たせる場合は、かけ離れた印象にならず、ちょうどよい場所を探すのが重要です。

4.照明やカーテン

照明やカーテンは、最後に決めるとよいでしょう。インテリアとしてカスタマイズも可能な照明やカーテンは、内装のデザインによって変わります。

照明やカーテンは、部屋のアクセントにもなれる存在です。料理の調味料のような役割を担うので、最後に決めて、空間を整えることをおすすめします。

注文住宅の内装を決める際の注意点

注文住宅の内装を決める手順まではわかりました。しかし、注意しておきたい点があります。内装で後悔して、理想と違う空間にならないよう、しっかり押さえておきましょう。

実物で必ず確認する

内装は、必ず実物サンプルや模型で確認するようにしましょう。CGのみで決めて発注してしまうと、色や素材の違いが出てしまうことがあります。通販で服を買うときに生じる違いと同じような感覚です。

思っていたでき上がりと違っていても、やり直しが不可になることがあります。トラブルを避けるためにも、必ず実物で色や素材を確かめてから決めましょう。

詰め込みすぎないプランづくりを

理想や希望を詰め込みすぎるのも、失敗しやすいプランのひとつです。家族全員の希望を詰め込むと、矛盾が発生する場合があります。

広く取る部屋の配分、コンセントの数、入れる予定の家具など、総合して矛盾がないかを確認しましょう。ある程度は引き算するか、こだわる箇所を1つ、2つほどに決めておくことが重要です。

まとめ

今回は、注文住宅の内装についてお伝えしました。コーディネートが難航する理由には、種類の豊富さ、家族との意見の違いなどがあげられました。系統だけでも種類があり、人それぞれ好みも違うので、難航しやすいです。系統や暮らし方に合わせて、話し合っておくことも解決策のひとつ。

注意点としても紹介した、詰め込みすぎないプランも合わせて相談しておきましょう。イメージを実物で確認することも忘れないようにしてください。納得できる内装でくつろげる家を作りましょう。